こどもの本

私がつくった本55
世界文化社 村田弘恵

(月刊「こどもの本」2014年5月号より)
なんでやねん

なんでやねん
中川ひろたか/文、鈴木 翼/原案、
あおきひろえ/絵
2013年7月刊行

 弊社は、夏休みの時期にワンダーサマースクールという幼稚園・保育園の先生向けの講習会を毎年行っています。

 2012年のサマースクールでのこと。講師の鈴木翼さんが『なんでやねん体操』という歌を歌いました。♪朝起きたら、ちょんまげはえてた なんでやねん なんでやねん ♪パジャマをぬいだらふんどししてた なんでやねん なんでやねん ♪おとうさんが、空を飛んでた なんでやねん なんでやねん……会場は、大爆笑。舞台袖で聞いていた私も大爆笑。自然に、右手でつっこみを入れていました。

 講習が終わっても、頭の中は♪なんでやねん なんでやねん。私は神奈川県生まれなのに、お笑いの人の影響なのでしょうか、なんでやねんという言葉は、なんだか馴染みがある。キングオブ関西弁と言ってもいいくらいの印象。でも、あれ? 意外と本気で使っているのは聞いたことがないかも。実は夫も正真正銘の大阪人で、未だに関西弁が取れないけれど、なんでやねんは使っていない。なんでやねんて、なんやねん!

 
 なんでやねんという言葉に、夢中になった私は、なんとかこれを絵本にして、日本中の子どもたちに、なんでやねんの笑いを届けたいと思うようになったのです。

 鈴木翼さんの歌を原案として、中川ひろたか先生に執筆を依頼。絵はあおきひろえさんにお願いすることになりました。面白いことを考える天才の中川先生、関西在住で面白いことには、かなりのこだわりがありそうな、あおき先生。面白い絵本にならないわけはありません! 

 中川先生との打合せでは、「ちょんまげから、水が出て、花壇の花に水をあげたらどうでしょう」「烏帽子をかぶった男の人が、サッカーをするのは?」「フライパンで、テニスをしたら面白い?」なんでやねんに次ぐ、なんでやねん。周りで聞いていた人たちにはさぞ愉快な打合せだったことでしょうね。こちらは大真面目でしたけれど。

 あおきさんに依頼をした際には、表4に本文で出てくる猫がつっこみを入れて「にゃんでやねん」と言っている絵をご提案していたのですが、さすがあおきさんです。「もう ええわ」と、ホンマもんの関西弁を使った絵を描いてくださいました。

 
 昨年のサマースクールでは、この絵本を使って中川ひろたかさん、鈴木翼さんに講習を行っていただきました。絵の面白さも加わり、さらに爆笑がヒートアップしているようです。これからも、全国の子どもたちに、幼稚園・保育園の先生に、笑いを届けていきたいなと思っています。

 
なんでやねん